2009-12-05

薄いガラスを鳴らす

おはようございます!

建物のエントランスに入り込んだ枯れ葉が綺麗だった。

好きな人が美しかった。

知らない人が面白かった!

わたしを好ましく思っていないだろうという無愛想だった方と
普通に話ができた。

夜明け前の空が群青で、雲がふわふわ浮いていて、
やけに地球が丸く感じた。
可愛かった。

シャンパンが美味しかった。
シャンパンかな?
しゅわしゅわして、爽やかでした。

さぁ!
太陽がのぼってきましたぞ♫

新宿の タクシー乗り場で 立ち話
北風が 骨まで染みいる ただ進む

マイケルの 乾いた声が 良く似合う
 始発電車の 雑踏の中



内藤 礼
すべて動物は、世界の内にちょうど水の中に水があるように存在している

を、見に行きました。
高松夕佳さんがもともと今日のレセプションに誘ってくださったのですが
昨日のワインが響いたみたいです。
一人で見に行きました。
雨が降っていました。

作品は、
リードの震えるように膜に訴える響きをもって
線香花火の熱い球の小さくて強い震えのように
一人一人の体の内にある薄いガラスを鳴らすような
トライアングルの震えのような
音の無い細い波動のような
今にも壊れそうな
幻想や空に消えてしまいそうな
そういうものたちだった様に感じました。

ガラスケース内に入って作品の一部になったような不思議な気分になり
その一方で、空想の空間へトリップした気分にもなりました。
絨毯の床に
薄い小花のプリント生地がぴったりと貼り付けられた部屋では
呆然と立ちすくみました。
あの生地の貼り付け方に、大変な感情が沸きました。

りぼんの舞を1時間半、眺めてみました。
あの空間での風の動きが
りぼんの舞によって現れるのを興味深く感じたのと
ああ、自然ではこんなテンポで日々が繰り返されていたのか
ということを感じました。

内藤礼さんの生命や、心の震えというものを
作品を通して拝見した気がしました。

内藤礼さんはレセプションでお礼のご挨拶をなさいました。
その時も初めから声が震えておられ、
半ばでは、感謝と感動の気持から泣くのを我慢した笑みで話を続けられました。

自分に無い世界の、確かな新たな存在を知りました。

風もビュービュー雨もざんざんで
大変寒かったですが、レセプションは賑わっていました。

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