今日は貴重な、正真正銘の、わたしが今思いだせる
”妹と手をつないだ”確かな記憶を話してみよう。
相手はてーちょだった。
わたしは小学校の低学年で、妹(てーちょ)はさらに小さかったころです。
家族車でどっかに出かけた帰り道、夜ごはんにほっかほっか弁当を買って帰った。
家へ着き、袋から弁当を出す。
母親の分であったか。
あるお弁当をめぐって奪い合いになった。
お互いに両手で一つの弁当箱の両端をにぎって引っ張り合った。
当然弁当は落ちてこぼれる。
両親にふたりして叱られる。
「同じ弁当買ってけー!(買ってこい)」とか言われて、売り言葉に買い言葉で
小さい時から気の強かったわたしは、「行くもん!」くらいに請け合って旅に出た。
わたしとてーちょは、同じお弁当を買いに行くことになった。
ほか弁やは家の近くにもあって、歩いて20分くらいのところか。
しかし私には今日帰り道に寄ったほか弁やしか頭になく、歩いて片道1時間ほどかかるそこまで行ったのだ。
その時、確かに手をつないだ。つないでいた。
わたしの今までの中で一番”お姉ちゃん”らしかった時間だと思う。
車の通りが多い道だったし、暗かったし、遠いし、ふたりだけだし。
お姉ちゃんらしく振る舞うことをしなければならないと思った。
妹を連れて、買って、無事に帰らなければならないという使命感を感じていた。
てーちょもその時ばかりは妹として甘んじた。
弁当を買ったか、あと少しで買えるところまで来ていたか、というくらいのところで、父が車でわたしたちを道端で拾った。(ような気がする。あいまいな記憶。)
わたしたちの戻りが遅いので心配になったらしい。
近くのほか弁やに行ってみたが、そんな子どもは来てないということで、「まさか」のほか弁やへ車を走らせたらしい。
本当に買いに行くとは思ってなかったらしい。
まぁ、うちの両親は荒いところもあって、
わたしもこんな性格だったもので。
エピソードとしてはこんな感じです。
それ以外には思いださないなぁ・・✾
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