2010-09-18

仔猫

そして、その後、その白い仔猫と2回会った。

2回めに会ったとき、たまたま持っていた干し梅の種を抜いて、あげた。
まわりの粉をはたいて、水分でふやかして、あげた。
二日後、それは召し上がってもらえることなく、雨ニモ流サレズ、そのままになていた。

3回めに会ったとき、仔猫はわたしを覚えていた。

仔猫はわたしをじっと見た。
仔猫は視線を外さない。
今、仔猫の中でなにかを判断しているのだ・と思った。

たまたま持っていた梨(自分の為に切ったやつ)をあげることにした。
近よっていった。
すぐには逃げなかったけど、およそ50cmより近くなると仔猫は逃げた。
梨だけそっと置いて、また遠くに離れる。
(そもそも猫が梨を好んで食べるとは思ってないのだけど、そのときは干し梅と梨しか持ってなかった。)
仔猫は用心深く観察しつつ、ぺろっとなめた。
やはり、あまり好きじゃないらしかった。
でも、梨の糖分がなめた分だけ仔猫の栄養になるのは確かだろうと、わたしは少し満足だった。

今度は好きそうなものをたまたま持ち合せることにしよう。

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