昨日の夢。
春竹小学校の6年2組の教室。
窓が開いている。白いカーテンが春風にそよいでいた。
お昼休みらしい。男子も女子も好きな様に机をくっつけてやーやー喋りながら自分の弁当を食べていた。
その中には茂木くんがいた。
男子のグループの机に入っているけど、何も喋っていなかった。
私は寄っていって「何で黙って食べてんの?」と訊いた。茂木くんは何も応えなかった。
私は茂木くんのお弁当を覗いた。中はいろんな種類のおにぎりが4つや5つ並んでいて、全てそれだった。
敷いてあるナフキンがお弁当にぴったり似合っていた。夢の中はうっすらと色がついていた。
おにぎりが好きなんだなぁ、と思った。
校庭からはきゃーきゃー遊び声が聞こえていた。
大きな桜が満開に咲いていた。淡いピンクだった。私はそれを見やった。風が吹いてはなびらがわぁっと舞った。あたりの空気はピンク色に染まっていた。
幸せな、麗かな春の午後だった。
私は小学校6年生として登場していた。
視線ももちろん、6年生の本人だった。自分の視界に自分の鼻や頬の肉が映っていたから。
茂木くんも小学校6年生だった。横とか、後ろとか、斜め上からの視点でしか見れなかったのだか、はっきりと茂木くんだという事になっていた。
茂木さんは実際、6年2組だったそうだ。
その共通点は嬉しかった。
小学校1年生の時、私は6年2組のお姉さん達にすっごく可愛がってもらったから、
「私は絶対6年2組になるんだ!」と決めていた。2組以外は考えられなかった。そうして実際、4組までクラスはあったが6年間ずっと″2組″だった。
私はよく春竹小学校が夢の舞台になる。
春小と動物園が合体していたり、春小の上空を飛んでいたり、春小の廊下を友達と走っていたり、春小の器楽部で夕日の中、水道にリードを差し込んでクラリネットの準備をしていたり、校内を探検していたり…。
今まで知り合った人すべてが混ぜこぜに友達同士で出て来る。
春竹小学校は現実でも夢の世界でも面白い構造をしていた。
今、想像するだけでも「あの廊下はあそこの部屋に通じていた、あの足洗い場はあんな所にあった。あの出入口は滅多に使われていなかった」など、様々に蘇って楽しい。
5年前位に春小を訪れ、校内を歩き回った時は楽しかった。空想になりかけていたイメージがはっきりと現実に見れた。本物だ しかも、こんな場所もそういえばあった! 嬉しさが沸き起こった。
春竹小学校時代の遊び、楽しさ、純粋な興味や発見は強烈な印象として私の中、深くに刻み込まれているのだと思う。時がすっかり経って、そんな感覚を何か思い出しそうだ、そんなときにそんな夢を 見た。
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